近年、温暖化の影響により関東でも、竜巻の被害が急増している、今年は更に、『ダウンバースト』や『ガストフロント』という初めて聞く言葉が出てきています。『ダウンバースト』・・言葉からして何らかの被害が出ることが想定されますね。
4月に広島空港で着陸に失敗した、アシアナ航空機事故でも、『ダウンバースト』が原因じゃないかという話も浮上していたようです。
今回は、『ダウンバースト』や『ガストフロント』について、そもそも何?から、もし起きたらどうすればいいのか?を色々調べてみます。
ダウンバーストやガストフロントって何?
この写真を見たときは、特撮映画のワンシーンかと思いました。
ダウンバーストとは?
ダウンバーストは、発達した積乱雲から冷たい気流が下降し、地表に衝突して水平に噴き出す激しい突風をもたらす厳守です。
ダウンバーストは、地上で四方八方に発散するため、建物や私たちの生活にとって驚異となります。
拡散する範囲は数百メートルから10キロメートル程になります。
もう一つは、雹(ひょう)などの固体粒子が落下中に空気を引きずることにより下降する気流の勢いが強められるため天候悪化の注意が必要です。
ガストフロントとは?
蒸し暑い夏、夕立ちが起きる直前に涼しい風が吹きます。それがガストフロントの通過です。
ダウンバーストが地面にぶつかり、冷たい空気が地上付近で発散する時、その先端では冷気と周囲の暖気の間に前線が形成されます。
この前線はガストフロント(突風前線)と呼ばれ、突風・風向の急変・気温の急降下・気圧の急上昇を伴い、ミニチュアの寒冷前線的な様相を示します。
竜巻との違い!
竜巻も積乱雲に伴って発生する現象ですが、下降気流のダウンバーストと違い、竜巻は強い上昇気流を伴い、大きく発達した積乱雲から垂れ下がるように雲が出来ます。
(実際の竜巻は透明の気流の渦で、 水や塵などが巻き上がり雲のように見え、 視認できるようになるのだそう)。
日光で発生した突風と、その被害
8月3日(月)栃木・日光市の日光杉並木街道は、樹齢390年になる杉の木が約1万2500本並び
日本で唯一、特別天然記念物と特別史跡の二重指定を受けていることで有名です。
ところが、昨日、午後3時ころワイパーも効かないほどの雨が叩きつけ、気温が11度位急に下がりヒョウも降ったといいます。
この時間帯は風速が20~30メートルの突風が吹き荒れたことで、杉の木が20本以上、根本から折れていた。
気象庁はこの現象をダウンバーストまたは、ガストフロントによる被害ではと推測している。
また、直径1メートルを超える巨木が倒れた原因の一つとして、江戸時代からの環境破壊のために根がしっかり張れないことで栄養がいかず、「木の中が腐食して倒れやすかった可能性もある」と専門家は指摘する。
突風観測、予測するドップラーレーダー!
ドップラーレーダーを用いることにより、竜巻やダウンバースト、ガストフロントを空間的にとらえることができ、観測・予測することは可能のようです。
すでに、世界各地の空港などには、ドップラーレーダーが配備され、雲内の竜巻渦や地上付近のガストフロントを観測しています。
最近、東京都心周辺でも、複数のドップラーレーダーを用いたネットワーク網が構築され、安全な都市生活のために、竜巻、ダウンバースト、局地的豪雨など極端な気象を短時間で予測(ナウキャスト)する試みが始まっています。
最後に、注意と対策を!
こんなときは注意!
「真っ黒い雲が近づいて、周囲が急に暗くなる。」
「雷が聞こえたり、稲光が見えたりする。 」
「急にひやりとした冷たい風が吹き出す。 」
「大粒の雨や雹(ひょう)が降り出してくる。」
安全対策
「頑丈な建物の中へ避難する。」
「屋内では窓や壁から離れる。」
「窓、雨戸を閉め、カーテンを引きましょう。」
「頑丈な机の下に入り、頭と首を守りましょう。」
近年、温暖化からの機構変更(熱帯雨林のような)を感じることが多いので、ダウンバーストもガストフロントも竜巻も、身近な現象になってますね。今回、紹介した内容を暗記してなくてもいいですが、何かあった時に調べられるIndexになればと思い作りました。
今回、調べていく中で2008年のガストフロント災害ブログがありました。実際の情報をリンクとして引用させていただきます。被害にあった方のご冥福をお祈りします。