去年の全米オープンで王者 ジョコビッチに勝利!「勝てない相手はいない」と、錦織が徐々に覚醒していく。今年のウィンブルドンの頃からフィジカル的な懸念がささやかれる中、全米オープンに照準を合わせしっかりと体を作って開幕しました。
錦織圭 全米オープン1回戦 結果速報
まさかの出来事が起きてしまいました。
世界41位のブノワ・ペア(26=フランス)に4―6、6―3、6―4、6―7、4―6で敗れ、日本選手初となる四大大会制覇の夢は初戦で散ってしまいました。
非常に残念な出来事ですが、グランドスラムならではの出来事で、今回は錦織選手がランキング下位の選手に食われましたが、グランドスラムでは、よくある怖い出来事なのです。
初戦敗退の原因検証!
グランドスラムである全米オープンは2週間の長丁場で開催されています。基本的には1日おきでの試合となりますが、優勝するまでに7試合勝ち続けないといけない、サバイバルレースです。そのため、早いラウンドでは、以下にストレートで勝ちきり体力を温存される省エネが必要になります。
よく聞く言葉で、シード選手は、ピークを2週目に設定し、下位ランキングの選手は初戦にピークを持ってくるといいます。下位ランキングの選手は、シード勢に対して、失うものは何もないので、チャレンジャー精神でガンガンと集中力の高さからくるミラクルショットが多いと思います。
そんな中、上位シード選手たちは淡々とゲームをこなし、格下の選手の心が折れるまでしっかりと仕留めていきます。今回の錦織選手は、残念ながら、相手にいいプレーをさせてしまったと思います。
その辺りの敗因を分析をしていきましょう!
第一セット
ペアの打点の高いサーブ、効果的なドロップショットに錦織がペースをつかみ切れていない。3ゲーム目にブレイクされる。このゲーム中、錦織はショットの感覚が有っていないためラケットを代えている。残念ながらセットダウン
第二セット
ペアのサービス、ドロップショットも良いものの、徐々にリズムが安定してきて反撃開始。セットアップ
第三セット
錦織のリズムが安定してくると逆にペアが苛立ちはじめミスが多くなりセットアップ
第四セット
錦織は安定しサービスキープ、ペアはミスが多くサービスキープが厳しいが次第に調子を上げてくる。ブレイクできないまま、タイブレークになり、錦織が先にミニブレイク!3-0。その後6-4のセットポイントまでリードするがペアのミニブレイク、サービスを2本決められ6-7に逆転。その後、錦織がフォアの逆クロスをネットにかけセットダウン
第五セット
2-2からの錦織サービスゲームで、ペアが先に仕掛ける。ドロップショットが決まり、フォアの強いショットに錦織がミス。
ブレイクポイントを取ったペアがリターンで勝負をかけ、コーナーにノータッチエースが入り先にブレイクされる。
その後もペアのドロップが多々決まり、サービスの良さが目立ちブレイクのチャンスがない。ブレイク後、3回のペアのサービスゲームは安定してキープされてペア勝利で試合終了
まとめ
錦織選手も大事な初戦として、ラリーの際、ショットの感覚が有っていなくミスショットが目立った。これについてはペアの強打が思っていたより強くミスを誘発したとみています。
錦織選手のドロップショットも相手が気が付きにくく嫌がるスーパーショットですが、今回のペアもドロップショットの巧者で効果的に使用していて翻弄していたと思います。
相手のサービスが良く、5回のブレークポイントのうち2回ブレイクが成功してますが、5セットマッチで5回しかブレークポイントがないのは、トップリターナーの錦織選手をもってしても攻略出来なかったので、ペアのサービスが良すぎたという事ですね。(本人も試合後のインタビューではサーブがとてもよかったとコメントしてます)
錦織選手のランキングは?
去年の全米オープンでは準優勝したので、1200ポイントを獲得してますが、今回、1回戦敗退なので、1200ポイントそのまま失効になります。
8月31日時点のATPランキングでは
1 Djokovic 14,865
2 Federer 9,065
3 Murray 8,840
4 Nishikori 6,205
5 Wawrinka 5,710
6 Berdych 5,230
7 Ferrer 3,695
8 Nadal 3,680
9 Cilic 3,550
10 Raonic 2,880
今回、錦織は1200ポイント執行になりますので、5,005ポイント
Wawrinkaは、去年ベスト8なので360ポイント失効で、5350ポイント+今年の加点なので錦織より上に行きます。
Berdychも、去年ベスト8なので360ポイント失効で、4870ポイント+今年の加点なので、ベスト16進出で錦織より上に行きます。
という事で、今回の1回戦敗退の結果、6位になる可能性があります。
まっ、ランキングは常に変動します、これからまだまだ成長する錦織選手は、今のランキングなど気にせず、もっと色々なトレーニングを積み、TOP4の安定した強さを打ちまかす選手に成長することに期待しましょう!
今後の試合予定は
今回は残念でしたが、気持ちを切り替えてデビスカップ、楽天オープンなどに臨んでください!
9月18日(金)~ 9月20日(日) 国別対抗戦デビスカップ
10月 5日(月)~10月11日(日) 楽天ジャパン・オープン(日本/ハード) 500
10月12日(月)~10月18日(日) 上海マスターズ(中国/ハード) 1000